こんな僕に何が出来るのだろう……
僕の欠片<3>
下を向き他人と目を合わすことを恐れ、自分の発した言葉で誰かを傷つけることを恐れている。
そして、誰かを傷つけることで自分が傷つく事を一番恐れているこんな僕に。
答えはきっともう出ているんだ。
ただ、傷つくのも傷つけるのも嫌だったから気付かないフリをしていたんだ。
こんなにも人を傷つける事を恐れている僕がしていたのは、人を傷つける事。
「あっ、シバくん。こんな所にい……た……」
駆け寄ってきた兎丸が減速した。
僕の視線の先に有ったものに気がついたのだろう。
兎丸は最初から全てを知っていた。
僕の気持ちも、その結末も。
兎丸がくれたのは、僕が前を向き笑うきっかけだった。
届かない想いに決着をつけて……
「……もう、大丈夫だから……」
兎丸の耳元でそっと呟く。
耳元で言わなければ気がつけないような声で、感謝の気持ちも僕の想いもちゃんと伝える事の出来ない拙い言葉。
たった一言。
けど、それはたった一言話す勇気すら持てなかった僕に沸き起こった小さな勇気。
僕の欠片。
見つめていられるだけでよかったもの……
それは、貴方の笑顔。
閉じ込められた自分の世界から僕を救ってくれたもの……
それは君の笑顔。
アトガキ
初馬兎!!
如何でしたでしょうか?
しかも一人称書いたの初めてですよ。
オリを書く時は別として、一人称ってキャラの雰囲気崩しやすいから苦手なんですがチャレンジしてみました。
司馬の場合は一人称とかにしないと心理描写が難しいです。
だって喋んないんだもん。
言葉にしなきゃなに考えてるのかなんて伝わらないですよね。
半エスパーな比乃ならともかくとして……
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